来談者のための色彩心理学療法

悩みを抱えて、ここへやってくる方がいます。言葉でのカウンセリングに比べ、色の方が楽しそう、気が楽そうというイメージを持たれている方が多いように思います。
日本色彩心理学研究所では、色彩心理学療法の実践的展開として、来談者に対して色彩心理学療法を実施しています。現代のような情報化社会では、「言語」に価値を置きますが、心の世界から見つめれば、言葉では届かない「イメージ」の数々に、滞りを流転させる宝石のような価値があり、そこを磨き、光を当てることで人間の全体性は回復してゆくと考えることができます。
白黒のような色のない世界には、差異が認められにくい分だけ感情の起伏が乏しくなり、色のある世界には様々な感情が生き動きます。私が外から受けてくるものは、私の内なる世界を彩ることにつながっています。そして、私の内なる世界の彩りの知れなかったところを知ることができることは、外界の見え方を豊かにすることにつながっています。色彩はその2つの世界をつないでいる役割を担っています。
色彩心理学療法では、来談者一人に対して色彩心理学療法士が一人つき、絵の具、色鉛筆、クレヨン、色粘土、などを使ってイメージの外在化に取り組み、自分のイメージをたぐりよせながら自己との対話を促し、心の全体性を回復してゆく作業を行います。色彩心理学療法士は、自然と調和を目指す個として、来談者の方に寄り添い歩く仕事を行います。