大学・企業などでの色彩心理学教育・研修

色彩心理学の日本における教育は、昨今になってようやく需要が始まったところで、大学、専門学校などの教育機関や、色彩を扱う企業の社員研修などで実施されるようになりました。色彩は、人のイメージの群れを束ねたようなものとして集約的、かつ象徴的に体験されます。色彩を介して私の記憶をだどり、私と対話することができますが、自分の感覚に信頼を置いたもう一歩先には、私を超えたものの記憶をたどり、私を超えたものと対話することが起こります。これがユング心理学でいうところの集合的・普遍的無意識であり、私たちはそれらを含んだ自己として生きていることになります。
色彩がもたらしてくれる事柄は、一側面から見れば、あまりにも具体的で現前するものであるので、マーケテイングなどに用いられ、その効果を発揮することがしばしば認められます。しかしながら、日本人はアニミズム的文化をその根元としながらも、色彩を本当(自然)のところで理解することを疎かにしています。自然に宿る色彩のあるがままの姿や働きを自らの感覚をとおして知り、ふわさしい処にふさわしい配色をほどこす魂というものを、鈍らせてしまっています。それを再建する方法が、色彩の持つもう一側面、つまり、色彩を「自然の表情学」としてとらえる色彩心理学の方法です。

黄には黄の、青には青の宿している力があり、ふるまいがあり、形態があります。それら色彩の本質を感じ得ることができれば、色彩は私たちにその力を委ね、いつでも自然に還ることのできる豊かな精神とともに、自然とともに歩む人間社会を実現することも不可能ではありません。
私たち日本色彩心理学研究所は、そしてここから輩出される色彩心理学療法士たちは、本気で色彩を知りたい、本気で色彩をデザインしたい、本気で色彩の力で人を救いたい人たちに向けて、色彩心理学を発信しています。